最近よく耳にする「腸活」。
大腸・小腸はただの消化器官というだけではなく、
免疫機能や自律神経のバランスとも深い関わりがあると分かってきました。
腸活というと、「食べる物」を変えることで腸の免疫をつけましょう!
というイメージが先行されます。
乳酸菌をとる、
発酵食品をとる、
酵素ジュースを飲む、
小麦類をとらない、
などなど…
腸に良いとされる食に関する発信はとても多いです。
食べ物から腸を整えることはもちろん大切です。
・・・・・が、
ある程度通常の食事をしていたら、腸が急に弱るということはまずありません。
食事が悪いから腸が弱くなる、
ではなくて、
原因があって腸が弱くなっているから、食事も気を付けましょう。
と、考えるのが道筋かと思います。
冒頭でも、
腸と免疫機能、腸と自律神経は深いつながりがあると述べました。
例えば、
・慢性的な睡眠不足などで体の免疫力が低下すると、腸が反応を起こします。
・体が冷えて血液循環が悪くなると、腸が反応を起こします。
・ストレスで交感神経が緊張して血液循環が悪くなると、腸が反応を起こします。
内因・外因によって腸内バランスが悪くなるので、
常在菌を育てる食べ物を摂ることはとても良い事ですが…
そもそもの原因から正していかないと、
食べ物だけを変えて腸を元気にするというのは難しいのではないかと思います。
「本来の腸活」とは、
食べ物だけを見直すのではなく、
まずは生活環境の中で腸に反応を引き起こしている原因も見直していくこと、
ではないかと、日々の臨床で感じています。
腸は、とっても敏感で正直者です。
体調の変化を教えてくれるバロメーターです。
特に今の時期、秋の入り口は、
夏に冷やし過ぎて免疫が下がっている方
朝晩少し肌寒いけど油断している方
下腹が張ったり、便秘になったり、下痢になったりしていませんか??
ちなみにですが、
いわき市にあるグランハリバースでは、
腸の反応も健康・美容のための診断基準の一つとして重要視しています。
腸の慢性炎症が、肌荒れや腰痛、肩こりの原因になっていることがあります。
腸が元気=身体も元気!ですね(^^)